こてつエンジン - 個人イラストレーター「山中虎鉄(コテツ)」のイラスト紹介ページ

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このマンガがすごい!2009のおはなし

わたくしのような飛沫絵描きに何故お声がかかるのだろうと毎回首をかしげながら
書かせて頂いております、宝島社様の「このマンガがすごい!」シリーズですが、
昨年末に出た2009年度版に関してのお話です。
というか山中の壮絶なミスをここに懺悔いたします。凄い今更ですみません。

『印刷バージョン』

ギャーーーッッ!!違うんですッ!!三位じゃなくてみんな一位なんですッTT
どれも好きすぎて順位を付けられない~;;と編集さんに言った所、山中の提出した文章が
へんてこだったのと説明がたどたどしかったせいで、同列三位に・・・

うおおッ・・・焼き土下座級の失態・・・ッ
作家様、宝島社様、山中の言語野がアレなせいですみません・・・;;

『正』

もう、全部布教級に好きです。愛してます。これ読んでないと人生ソンです。

■ドロヘドロ:林田球氏
魔法使いVS魔法使い狩りの、血みどろの物語が
強烈な世界観と粋な登場人物達で描かれる漫画です。
叩き付ける暴力と、画面作りの物凄い格好良さに、ページをめくる度に総毛立ちます。
こわいのです。闇が、闇にうつろう何かが、ずちゃりと湿った足音で近づく悪意、
それが立てる息遣いが聞こえてしまうような空気をまとった絵なのです。

3巻の、二階堂が悪魔アスを訪ね、その掌にくちづけをするシーンの空気の濃密さ!!
自分の肺腑に異界の風が吹き込まれるようでした。
氏のデビュー作のソファの精の漫画は当時ドキっとして切り抜き、未だに持っております。

■トリコ:島袋光年氏
命を狩り、メシを食らう!!生命力溢れるたくましい色男がもりもり旨い物を食い尽くす様が
心底気持ちいいバトル漫画です。
食うと言うことは生きること、生きると言うことは他の命を食らうこと。
それをオブラートに包まずにまっつぐ、そのこぶしで殴りつけるかのように明言してるのがいい。

子供の頃、漫画やアニメ・絵本を見て、美味しそうだな、食べてみたいなあ!と思った色んなたべもの。
マンガ肉や風呂吹き大根、でっかいパンケーキにジュースの池、ゼリーで出来た山。
物凄いワクワクして、見る度に大興奮しいてたな、というのをまざまざと思い出しました。

トリコだけでなく、同行する小松シェフも非常に魅力的。
ちんまくて強くもなんとも無い普通の人ですが、自分のシェフという仕事に大変な誇りを抱き、
ボスクラスに恫喝されても大切な包丁を手放さないガッツのある男。
もー良い男ばっかし。毎週楽しみで仕方が無いです。

■シスタージェネレーター:沙村弘明氏
これまたどの短編も素敵なのですが、
冒頭の「久誓院家最大のショウ」泣きました。もう、あまりに美しい話でボロ泣き。
押し殺したエロス、くすぐられるような笑い。静かな描写で語られる登場人物達の
心の奥に秘められた情念。
きっと読む時の年齢とともに感想が変わるのだろうな、と思いました。
山中は饐えた中年なのでごっくごく行けました。美酒。そして号泣。

「エメラルド」いのちが紙くずより軽く、死と生の二択しかない残忍な荒野。
銃と暴力に知恵で立ち向かうか弱き少女と、
敵か味方か、謎の女・妖艶なブラックローズのおはなし。
礫漠を吹き抜ける風が、ごうっと髪をゆらすような読後感。
爽やかで嬉しくてニヤニヤしてしまう。

■無限の住人25巻:沙村弘明氏
最悪の因縁である尸良の、壮絶な終焉を描いた巻です。
不死の肉同士の斬り合い。叩き斬り、殴りつけ、えぐり。
もはやそれは仕合ですらない、ころしあい。
それを唖然と見つめる目黒と凶戴斗の、彼らなりの義を通しぬく血潮の熱さに痺れました。

あと練造のやるせなさ…胸が詰まるほどのやりきれなさ。
いっそ盲目的に憎むことも糾弾することも、
尸良とたんぽぽの言葉が腑に落ちてしまったゆえに出来なくなった二人めの凛。

サブキャラ達の存在が、物凄く大きかったなあと思う巻でした。
最後のシュチュエーション通り、凍えきった手指を暖めてくれるような。
ホントなら敵同士なのに、そのぬくもりにほうっとしちゃってうろたえてしまいます。
くのいち二人のキャラが良すぎ。

■シグルイ13巻:南條範夫氏・山口貴由氏
もうテンションがギンギンです。青筋立ちまくりの脳汁吹き出まくりです。
前巻までの展開で、あれほど狂って見えたキャラが徳川忠長の御前では
子犬も同然という、パワーのインフレがそのまま恐怖に直結します。

かと言って皆の強さや尋常無き緊張が緩んだかと言えばさにあらず、
よりタイトに高熱を発し、ぎちぎちと締め上げる万力の、あるいは地獄装置の
歯車のような容赦の無さで、のっぴきならない一点を目指して
其々の運命が転がっていきます。狂気の地獄特急はただただ加速していきます。

改めて一巻から読み返したのですが、
藤木源之助と岩本三重のほほが血色良くふっくらとしていたのが
もう不憫でボロ泣きしてしまいました。

不快な金属音が響くような狂気の合間に、例えば幼き日の藤木といくのエピソードのような、
そっと、やわいぬくもりを感じる描写を挟まれるのですが、そのコントラストがもう
人の苦悩をさらに残忍な形にいこらせ、より奇ッ怪醜悪に、凄絶な美をもってそそり立たせて
いるように感じます。


ね~~~~~!!もう順位なんかつけられないです。
漫画大好き。何て素敵な文化なんだろう。

山中のおかしな順位付けに、
不快に感じられた方がおられたら本当に申し訳ありませんでした。

『マイマイ新子と千年の魔法』観て来ました。:2/6追記


書き下ろしマイマイ落書き。

祝!!エクストラアンコールからさらに延長決定!!
ラピュタ阿佐ヶ谷さんでさらに2/19までラストアンコール上映という形で延長が決まりました。
何でかというと、本来のエクストラアンコールの終了の2/12には、カントクは
フランスで上映する為舞台挨拶に行けないから、との支配人さんのはからいからだそうです。
なんでしょう、このギスギスした昨今にその良い話は。うぐぐ。
http://blog.goo.ne.jp/kantoku1121/e/8d0195ede712338c16ab978c615fa457
まだ鑑賞のチャンスがありますので、是非公式で上映スケジュールをご覧下さい。
http://www.laputa-jp.com/

■渋谷シネマ・アンジェリカ3/13~
http://www.gojyu.com/
■横浜ニューテアトル2月13日~2月26日
「可愛い桃色のマイマイエコバック」が入場者プレゼントで配られるそうです^^
http://yokohamanewtheatre.web.fc2.com/
■大阪シネ・ヌーヴォ1月30日~2月19日レイトショウ
http://www.cinenouveau.com/index2.html
■北海道北見シアターボイスで3月上旬上映
http://www.cinema-kitami.com/
■ワーナーマイカル防府で2/5迄上映
http://www.warnermycal.com/
■佐賀THEATER CIEMAで近日上映
http://www.ciema.info/index.php?itemid=108
-----------------
現在ラピュタ阿佐ヶ谷でアンコール上映中の、「アリーテ姫」「BLACKLAGOON」でお馴染み
片渕須直監督の『マイマイ新子と千年の魔法』を観て来ました。

ラピュタ阿佐ヶ谷にて夜の20:50からレイトショー、2/12までです。
1.22(金)コトリンゴさん(主題歌)× 片渕須直監督
1.23(土)村井秀清さん(音楽)× 片渕須直監督
1.29(金)片渕須直監督
上記の日には、カントクやスタッフさんがゲストとしていらっしゃるそうです。

未見の方もおいでと思われるのでネタバレは避けますが、
こどもたちの、触れ合えばあっさりと馴染む水のような友情、
難しい事になってしまった大人たちの、ぎこちないけどたくましい生き方が
おだやかに淡々と紡がれるさまに、カントクの慈愛の視線とハードボイルドさを
感じました。(やっぱりハードボイルドだ!自分内で納得。)

また、美術がすんばらしくて、どのシーンでも目玉をひん剥いておりました。
麦草のみどりの、夏の夜の大気の、むせかえるような匂いに満ちた映画でした。

そして、EDでかかったコトリンゴさんの楽曲「こどものせかい」がパーフェクト!
透き通った、信頼や共感、くすくす笑いと秘密のささやきで出来たうたでした。
一目(聴き?)惚れでその場でCD購入しちゃいました。
(CD購入で興奮のあまり、感想をノートに書かずに帰ってしまいました。阿呆ですか私は。)
trick & tweet~ コトリンゴ
視聴出来るので是非聞いてみて下さい!透き通る女性のささやき系ソングお好きな方なら
即効ハマると思います。

観終ってからのむずむずというか、ああ、もう一回観て確かめたい、という気持ちが
すごく大きくて自分でも驚いています。
上映期間中にもう一度足を運びたいと思いました。

追記:
映画を観て強く感じたのは、きらきらと輝く生命の匂いだけでなく、死のそれでした。
それは土やかびの匂いに、夜の匂いに似て、ひっそりと光の裏に居て
おそろしい姿を思わせるのですが、麦草の如くきらぎらしくほとばしるいのちを支える
大地のように感じました。(まったくもって情動的な物言いでお恥ずかしいのですが。)
決して決していのちと切り離せないもの、それを含めて回っているものとしての死。

生と死のサイクルはぐるんぐるんと大きな車輪のように周り、そこから逃れる事は
出来ないのだから、それも抱きしめて笑ってやろう。
せめて、命尽きる者として、歯をむき出して笑って過ごしてやろうじゃないか。
そういうタフネスさ。
とりとめがないなあ。

以下、関連ブログ等。

メイキング・オブ・マイマイ新子と千年の魔法片淵カントクブログ
http://blog.goo.ne.jp/kantoku1121

熱烈なレヴューをなさってる「未完の映画評」【特設】『マイマイ新子と千年の魔法』まとめ
http://cinema.filmcrew.jp/maimai_shinko.html

【artwork】『マイマイ新子と千年の魔法』第1回 イメージボード(1)
http://www.style.fm/as/02_topics/artwork/artwork_maimai1.shtml
きらめく水面の作り方、硝子の香水瓶に透明感を与える方法などのCGの実践手法が載っていて
勉強になります。SLの煙は魔都ロアナプラの雲だそうですw

たまごまごごはんさんのレビュー
http://d.hatena.ne.jp/makaronisan/20091201/1259612324

日刊サイゾーさん『マイマイ新子と千年の魔法』
地味すぎるアニメ映画が起こした小さな奇跡(前編)
http://www.cyzo.com/2010/01/post_3647.html

上映存続を求める署名の呼びかけもありました。
http://www.shomei.tv/project-1385.html
あとDVD欲しいです。人に贈りたい。

余談ですが、ラピュタの映画館の方と、同じ建物内にある「山猫軒」のスタッフの方に
とても親切な対応をして頂き、幸せな心地で帰宅した事を書かずにはおられません。
長くなるので、後日別項目でUPしたいと思います。

本当に素敵な所でした、ラピュタ阿佐ヶ谷さん。
何か面白い企画があったら絶対にリピートしたい場所です。

サイトを少し改造のお知らせ

サイトを構築して下さった、WebデザイナーのPENTA氏に
現在HPをカスタマイズして頂いております。
左の「里親募集バナー」の下にあるamazonリンクは「こんなお仕事しましたコーナー」です。
密林に在庫が無いものは容赦無くリンクがかき消えて行きます。世知辛い世の中です。

山中はしばらく多忙が続きますのでこちらの更新は出来ませんが、
超低空飛行で頑張っております。
(クライアント様にはご迷惑をかけ通しでお恥ずかしい限りです;)

まだ一月残っていますが、今年は体とこころの健康について
深く深く考える事の多い年で。
家族、仲間、友人、クライアント様、お客様、縁ある方々その全てが
どうぞ健やかな日々を送られますように、と心から思う次第です。

皆様暖かくして、滋養のある食事を摂って、ご自愛下さいませ。

山中 拝

月読

PC専用ゲームソフトGENERATION XTH -CODE HAZARD-のブラッドコード(魔法使いの職業シンボル)を描かせて頂きました。

こちらは男性型のツクヨミ。

卑弥呼

PC専用ゲームソフトGENERATION XTH -CODE HAZARD-のブラッドコード(魔法使いの職業シンボル)を描かせて頂きました。

こちらは女性型のヒミコ。

彩色おしごと:HJの画集「REIGHBORHOOD!」が発売されます

3/31に、ホビージャパンさんで広江礼威氏が連載していたコラムをまとめた
「REIGHBORHOOD!」が発売されます。


連載当初から彩色を担当していたので、色校のチェックをするという大役を承って緊張しております;


2009丑年開幕記念。


松の内を華麗に過ぎてこっしょり更新。

あけましておめでとうございます


本年も宜しくお願い申し上げます。

水底天使


ギギギと首を捻ってこちらを見る、片翼の天使人形。

らくがき

らくがき獣耳褐色少女。こゆい。

落書き


赤い夜の覗き窓。

落書き

彩色お仕事:サンデーGX4月号表紙

広江氏の表紙イラスト彩色を行いました。

サンデーGX関連は点数が多かったので彩色のお仕事の告知をしていなかったのですが、
これからは小まめにUPしようと思います。
しかし黒い・・・もう少し明るく塗るべきでした;;桜咲く4月だというのに。
One Way Ticket To Hell、地獄特急片道切符なロベルタさんです。


彩色お仕事:REIGHBORHOODパンダ

広江氏がHJで連載しているイラストコラム、「REIGHBORHOOD」の背景部分UP:謎のパンダさん。

2007年の9月号頃のお仕事だった覚えが。
お題が中国の銃だったので、じゃあ背景にパンダ。という安易な展開。頭悪い。

らくがき:Moby

らくがきMoby。

駄文:うぃきうぃき

クライアント兼友人である広江礼威氏に久しぶりに会ったので、気になる事を聞いてみた所。

そう言えば、画集に収録されてる『Phantom BULLET』のシャッテンドラッツェとか絵本とか
お手伝いで描いた覚えあるなあ。懐かしい^^
その頃から広江君はぎうぎう(©くるねこ大和)だったです。ザ・健忘。

ネットはお手軽に調べ物が出来て凄く便利だけど、噂話の集大成みたいな部分が大きいですね。
詳しい事が知りたい時はどうしても資料として本を買ってしまうので、
書庫がどんどん増えて行く事に…床が抜けちゃう;;

ところで本人にこのまんがを見せたらシャッテンドラッツェがめざしみたいだと言われました。

追記:
読者の方から、間違った項目を修正したという丁寧なメールを頂きました。
すみません、山中のおばかな愚痴まんがでお手間をおかけしてしまいました。
お気遣いありがとうございます。この場にてお礼をば。
去年の冬コミケで山中のソーヤー本を買いそびれたとおっしゃっていたので、
迷っていましたがコミック1での再販をする事にしました。
広江君のブースにお邪魔する形になると思います。近くなりましたらきちんと告知をいたしますー。

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